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客の好き嫌いにも寄り添ってくれる料理人: 「シチュー&カリー横濱KAN」 佐藤 寛さん

南仲通りとベイスターズ通りが交わる角の路面店「シチュー&カリー横濱KAN」。オーナーシェフの佐藤寛さんが、この店をオープンしたのは2018年8月。カウンターとテーブル席で16席とこじんまりした店です。

メインは20時間以上トロ火でコトコト煮込んだ欧風ビーフカリーとビーフシチュー。トマトの酸味が効いたコクのある味わい。場所柄ランチ時には、周辺のオフィスの方たちで賑わいます。

夜は、カレーとシチュー以外にも、お酒に合うメニューが多数。私の推しは、鳥の胸肉の「チューリップ」のから揚げ。必ず注文する一品です。佐藤さんこだわりの季節の野菜のローストもおいしい。もちろん、素材がよいということはありますが、野菜の甘さ、ローストした部分の香ばしさなど、火の入れかたが絶妙なんだろうなと感じます。「産地にはこだわってないんですが、おいしいものなら。おいしいものの旬を日本中追い掛けて仕入れている感じです」と佐藤さん。

もともと食品関係の会社のマネージャーをしていた佐藤さんは、脱サラをしてこの道に。横浜、それも中区にこだわって飲食店を出したいと、南区にある実家から、徒歩で毎日物件を探したそうです。

「約3年間シャッターが閉まっていたこの物件の大家さんが、そろそろ誰かに貸そうとシャッターを開けていたところに、たまたま僕が通って声をかけたのが、ここに出店したきっかけです。まさに運命的な出会いでした」。

しかし、開店して4年間のうち2年が「コロナ」という状況。

そんな中、取り組んだのが、レトルト商品の開発でした。お店のメニューにもありますが、「オマール海老の横濱ホワイトカリー」は、佐藤さん曰く「描いていた味の柱はばっちり。しかも自分で考えていた味を越えていた」とか。小さく刻まれたオマール海老や野菜がたっぷり入っていて、食感がおもしろく、スパイスが効いているので、香りもよく仕上がっています。贈答用にと箱にもこだわったそうです。

ところで、私がこの店に出会ったのは、仕事仲間に連れて行ってもらったことから。初めて行ったときは、常連さんが並ぶカウンター席で、メニューにない料理が次々出てきて、どれもおいしくて驚いた覚えがあります。その後、その友人や、別の友人と何度か行くうちに、佐藤さんやスタッフの竹林さんと、たわいもない話をするようになりました。

ある時、店内のスクリーンに長崎の映像が映し出されていて、「長崎いいねえ」、何て話をしているうちに盛り上がり、友人と佐藤さん、竹林さんと私の4人で長崎旅行に行くことに。

その珍道中は、ここでは詳しくは触れませんが、超マイペースな佐藤さんを発見したことと、帰りに長崎の八百屋さんで、野菜を買っている佐藤さんを見てお店への愛を感じたことを覚えています。


どちらかというと関内では、「新参者」的なこのお店ですが、常連さんが多いというのがおもしろいですね。関内の別の老舗飲み屋のボーリング大会の2次会に使われたこともありました。佐藤さんの少年のような、どこか人懐こい人柄が、この店の魅力なのかもしれません。初めてでも、一人でも来やすいように、お酒にも合うワンプレートのディナーメニューなども用意しているとのこと。美味しい料理で「一人飲み」がこれからのトレンドになるかもしれませんね。

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シチュー&カリー 横濱KAN

横浜市中区南仲通1-14三金ビル1F

045-263-8557

【月~金】 ・ランチ  11:30~15:00(L.O.14:30)  ・ディナー 17::00~23:00(L.O.22:30)

【土】   ・ランチ  12:00~15:00(L.O.14:30)  ・ディナー 17:00~22:00

【定休日】  日曜日、祝日

ホームページ

https://yokohamakan.com/

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